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「『長編一覧』」
『溢れる想い・全18話』

12

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『新しい朝』


朝陽がブラインドの隙間から、
香の瞼を刺激し、小鳥達が歌っている声が耳に届けられる。

朝がきたんだとボンヤリする頭で認識すると、
最早日常になっている行動をしようと、
自然と身体が覚醒してゆき、香はノロノロと上半身を起こそうとした。

しかし、『何か』が香の身体に纏わりついていて、うまく身体を起こすことができない。

身体の覚醒とあわせて、ゆっくり思考も目覚め、
纏わりついている『何か』が、何なのか香は気になった。

香はゆっくりと、その『何か』に寝惚け眼を向ける。


(う・・動けない・・何か身体に纏わりついてるみたい・・何だろう?)


香の瞳が捉えたモノのは-----・・
しっかりと香を抱きしめながら、穏やかに眠る男の姿。

しかも、香も男も何も身に着けていない。

真っ裸でくっついているのだ・・。

今までの日常と、あまりに違うその光景に、
香は思わず言葉にならない悲鳴をあげフリーズした。


「・・○×□△っ!?」


(ん・・んなっなっな・・なにぃっ!?
い・・いったい何が起こったのおおおっ)


男は今までにない穏やかな眠りの中にいたのだが、
眠りについている中でも、この男は周囲の動きや異変を即座に察知する能力があるため、
最愛の女の声、しかも悲鳴となると聞き逃すわけもなく、弾けるように男の思考と身体は目覚めた。


(・・香!?何があった!?)


ガバッと起き上がりながら、男は最愛の女の名を呼ぶ。


「香!?」


不測の事態でも起こったのかと、リョウは部屋全体を見渡し気配を読む。

だが周囲に殺気らしきものは皆無であった。

いつもと変わらぬ穏やかな朝がきたのだ、とリョウの頭は判断した。

ならば先程の香の悲鳴は何だったのかと思い、隣に感じる温もりに視線を合わせる。

視界に映る香の驚愕したような表情を見た瞬間、
リョウの疑問は一瞬にして解けた。

疑問が解けると、リョウは驚愕したまま固まっている香の髪をくしゃっと撫で、
微笑みかけながら言う。


「おはよう」


朝の挨拶をリョウが口にしても、
香は硬直したままで、なんの反応もしてくれない。

ならば・・とリョウはカチコチになっている
香の顎を優しく指で持ち上げ、香の唇に温もりを与えた。


香はあまりの驚きで、
思考が完全にフリーズしていたのだが、
自分の下腹部に感じるジンジンとした痛みと、
唇に感じる温かい感覚に気づき、この状況が何を意味しているのか理解しはじめる。


(そうだ・・あ・・あたし達・・昨夜・・////)


最愛の男の匂い、感触、温もり、声、それら全てが自分を包み込んでいるのが解ると、
香は全身を真っ赤にしつつ、小さい声で言う。



「・・ぉ・・おはよ///リョウ・・」



香の硬直が溶けたのが解ると、
リョウは優しい眼差しを向け、数回啄ばむようにキスをした。

そして至近距離で香の瞳を覗きこみながら、リョウは再度朝の挨拶を口する。


「おはよう・・香・・」


唇を離し、香を自分の脚の間に移動させ、
背中からフワリと抱きしめると、リョウは香の身体を気遣った。


「身体・・大丈夫か?・・無理させたくはなかったんだが、
どうにも制御がきかなくって・・な・・悪かった。」


香は全身をトマトの様に真っ赤にさせながら、
自分を気遣う男の胸に凭れ掛り、ボソボソと言う。


「・・少しだけ痛みはあるけど・・
思ったより平気//・・そ・・それに・・」


香はそこまで言うと口篭る。


「よかった・・。んで・・?続きは?」


リョウは香の言葉に安堵すると、
香が途中で止めてしまった言葉が気になった。


「う”っ///・・」


香は自分が言おうとした事が、よほど恥ずかしかったのか、
全身から湯気を出しはじめてしまった。


リョウはその香の反応で全てを悟ると、
ニヤリとした笑みを漏らし、態とらしく問い続けた。


「ど~したぁ?香ぃ~・・黙ってちゃ解らんだろぉ?」


嘘である。

全て理解した上で香に言わせようとしているのだ。

リョウは香の口から、どうしてもそれを聴きたかった。


「言ってくんないとぉ~っ・・
今日はず~~っとこのまま離してやんねぇぞ?」


リョウはそう言いながら、香を抱きしめる腕の力を強くした。


香はリョウのその言い方と、
ギュゥっと抱きしめられている現状に、
言わないと本気で離してくれないのだろうと悟り、
諦めの溜息と、全身から出る湯気と一緒にポツリと小さく一言こぼした。


「・・は・・初めてだったのに・・
痛いだけじゃ・・なかった・・から///」


香のその言葉に、リョウはこの上ない喜びを感じた。

自分の人並み外れたサイズのモッコリのせいで、
痛みしか感じさせてやれなかったのでは・・と心配だったのだ。


「ぐふっ・・香ちゃんってば嬉しい事言ってくれちゃってぇ♪
そいじゃぁさ・・今からもっかいシよ♪」


そう言いながら、リョウは男性特有である朝モッコを香の腰あたりに押し付ける。


「っなっ!?ちょ・・ちょっとリョウ!?」


香は熱く硬くなったソレが腰に当たっている感触に気づき、
自分がこの底無し男の欲に火をつけたのだと悟った・・・が・・初夜明けの身体である。

自分を求めてくれる事は、素直に嬉しいと感じた香であったが、
昨夜のような情事を受け入れられる程、香の身体は癒えていなかった。


首筋に唇を這わしている男に、香は慌てて言った。


「ぁっ・・まっ待って!!・・リョウっ待ってってば無理よっ
まっ・・まだダルイしっっ待ってってば!」


香のその言葉を聞くまでもなく、
香の身体がまだ癒えていないだろう事は、
リョウは解っていた・・・が・・香の可愛い反応に、
つい悪戯心がムクムクと湧き、こんな行動に出てしまったのだ。

だが悪戯で香の首筋にキスをしていると、
男の本能が目覚めはじめ半分本気になりかけていた。

香の拒否の言葉を聞いても、リョウは香の首筋から唇を離そうとしない。

そんなリョウに香は半泣きになりながら叫ぶ。


「ぁっ・・りょっ・・やめてってばっ!!・・グスっ」


リョウは香の鼻にかかった叫びを耳にした途端、理性を取り戻した。


(しまった・・やりすぎた;;・・し・・シたい・・けど・・が・・我慢だっ)


首筋に吸い付いていた唇を、名残惜しげに離すとリョウは空笑いをしながら言った。


「ぁ・・ハハっ・・じょ・・冗談だってっこれは朝モッコだっ!
男の生理現象ってもんだから、『俺なら』なんとでも制御できるっ!・・
それに、昨夜無理させちまったんだから・・・今日は・・む・・無理させたくねぇしなっ」


無理やり本能を理性で捻じ伏せると、
リョウは苦しげに、芝居がかった台詞を言った。


(・・あ・・リョウ無理してる・・)


リョウの言葉が偽りを言っているのだと香は解ったが、
悪いな・・・とは思いつつリョウの優しさに甘える事にした。

身体が無理だと叫んでいるのは事実だったからだ。


「・・あ・・ありがと・・リョウ・・ゴメンね?」


香のその謝罪の言葉に、リョウは全てバレている事を悟ると、
慌てて自分の身体を香から引き離しながら言う。


「ばっ馬ぁ鹿っなぁんで、おまぁが謝るんだよっ・・
お・・俺ちょっとシャワー浴びて朝飯作ってきてやるから、おまぁはもう少し休んでろっ」


(これ以上くっついてたら俺ぜってぇ暴走しちまうもんな・・)


そう言い、脱ぎ散らかした衣服と着替えを持ってリョウはドタバタと部屋を出て行った。

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