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「『長編一覧』」
『溢れる想い・全18話』

13

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『決意』



ドタバタと部屋を出たリョウを、何も言えず見送った香は、
一人最愛の男の匂いが色濃く漂うベッドに力なく横たわった。


「ふぅ~・・・」


(信じられない・・リョウとあたしが、こんな関係になるなんて・・。
でも、あたしだって望んでた事なのよね・・何だか怖いな・・。
今までは、ただリョウのパートナーって認めてもらいたくてリョウの傍に居たけど、
これからは、あ・・あたし・・自惚れちゃっていいのかな?。)


あんなにも想いを通わせた情事の後でも、香は自分に自信を持てずにいた。


ミックが現れ、リョウにローマンを渡されたあの時から、香の想いは限界を超えていた。

だが、リョウのころころと変わる態度や言葉、
そして長年リョウが香を女として扱わなかった事実が、
香の劣等感を大きく膨れ上がらせていたのだ。


リョウが何故、自分を女として扱ってこなかったのかくらい、香にだって痛いほど解っていた。

解ってはいたのだが女としての自信というのは、やはり愛しい人の言葉や態度でつくもので、
香は己が抱いている感情を素直に受け入れて良いのか、迷いはじめていた。


(兄貴、あたし・・リョウを求めても・・いいのかな?)


香は一人、今までにない程、
リョウを強く欲している自分に戸惑っていた----。


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『冴羽アパート・脱衣場・風呂場』
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慌てて部屋を飛び出してきたリョウは、
昨日着ていた香と自分の衣服を洗濯機に放り込み洗剤を入れる。


ピッ(洗濯機のスイッチを入れる音)


リョウは洗濯機のスイッチを入れると、
シャワーを浴びるべく風呂場に入っていった。


風呂場に入り扉を閉めると、扉に凭れかかりながら、深く溜息をつき一人呟いた。


「はぁ~・・や・・やばかった・・」


(さ・・さっきは本当に危なかった・・
香が叫ばなかったら、100%俺はあいつを襲ってたぞ・・)


などと思いながら、
自分の欲望を少しでも抑えようと、
熱いシャワーでリョウは身体を洗いはじめ、
リョウはこれからの事について、想いを巡らせる。



(もう今までの俺達じゃぁない。
俺が、そして香が望んだからこそ、一つになれたんだ後悔はない。
香は自分の意思で、俺の元に居ることを選んできたと言っていたな。
これからは、槇村の約束がどうとか、そんな言い訳はいらないよな?。
俺は香と生きていきたい・・槇村・・悪いな、香の手は汚したくないと思っているし、
そんな事はさせないようにするが、俺はそれ以上に香を失いたくない。
もう香は俺の女だ。今まで以上に香を危険に曝すことになる・・だから俺は・・。)



リョウは身体と髪を洗い終え、風呂場を出る。

身体を拭き、持ってきていた服を身に纏う。


グゥィンッグゥイン(洗濯機の動く音)


リョウは服を着ると、洗面台に近づき、歯を磨きはじめる。

長年の想いを解き放ち、
そして今、新たな決意を胸にした自分の顔を鏡で見ながら、
リョウは心の中で、今は亡き親友に詫びる。


(槇村、すまん・・香は俺のだ・・俺はアイツを変える。)



リョウは心の中で詫び終えると、泡だった口を漱ぎ、
一日経つと伸びてきてしまう髭の手入れにかかった。

洗面台に置いてある、
いつものシェービングクリームに手を伸ばし、
シュっと片手に白い泡を出すと、自分の顎や口の周りに満遍なくつける。

そして切れ味の良い、いつもの剃刀をとりだし、
顔についた白い泡と、短く伸びた髭を剃ってゆく。

綺麗に剃り終え、リョウは口の周りと使った剃刀を洗い、剃刀をしまうと、
今度は洗顔料を手にとり、泡だてて顔全体につけると、勢いよく顔を洗いはじめた。

顔を洗い終えると、近くに使いやすいように置かれているタオルを取り、顔を拭う。

その後、いつものメンズアフターシェービングローションを手にとり、
髭を剃った部分に満遍なくつけていく。ローションをつけ終えると、
今度は髪を乾かすため、ドライアーを手にとり、髪を梳かしてゆく。

髪が乾くと、リョウはいつもの髪型にセットすべく、
ヘアスプレーで仕上げにかかった。

ここまでの行動をいっきに終えると、リョウは大きく息を吐く。


「ふぅ・・・・」


ピーッピーッ(洗濯終了を知らせる音)


リョウは洗濯機から衣服を取り出すと、洗濯籠へ放り込み、
二人の服を干すべく、ベランダに向かった。


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